Microwave Workshop & Exhibition: Nov. 27-29, 2019, Pacifico Yokohama, JAPAN
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ごあいさつ

   MWE 2019 (2019 Microwave Workshops and Exhibition)は、11月27日(水)から11月29日(金)の間、パシフィコ横浜で開催されます。MWEは、マイクロ波技術関連の学術、産業、教育に関する国内最大級のイベントで、マイクロ波技術の継続的発展と産官学の連携を目的としてワークショップに加えて、マイクロウェーブ展を併設しています。
   一方、4年に一度、日本で開催されるマイクロ波関連技術の国際会議APMC(Asia-Pacific Microwave Conference)は、2018年11月に京都で開催され世界各国から多数の参加者を迎え成功裏に終えました。 MWEとAPMCの連携は、1991年に初めてMWEが開催されて以降、関係各位の多大なご協力を得て今日まで継続しています。また、MWE、APMC開催時に併設されてきたマイクロウェーブ展は1990年の第1回から数えて今年は30周年の記念すべき年でもあり、四半世紀以上の永きに亘る継続に携わってこられた関係者に改めて敬意を表する次第です。 APMCは我が国のマイクロ波技術を世界に向けて発信する場であると共に、日本のマイクロ波技術者が担うべき役割と狙うべき方向性を探る場でもあります。 そこで得られた知見・経験は再びMWEに還元され、国内におけるマイクロ波関連分野の学術・産業・教育の発展に寄与しています。

   マイクロ波技術はワイヤレス情報通信分野に限らず、工業、医療、化学、エネルギー応用、流通、セキュリティなど幅広い分野で利用され、これからもその技術は進歩し続けるものと予想されることからマイクロ波関連の産業は更に拡がると期待しています。
   我々の周辺のあらゆるモノがインターネットに接続されるIoT時代の到来により、センサなどIoTデバイスの爆発的な普及、またそれに伴う新たな付加価値やサービスの提供が始まると考えられます。 さらにそのような時代のICTの基盤となる第5世代移動通信システム(5G)も2020年に実運用がスタートし、我々の社会、生活の様々な分野での活用が期待されています。 また、4K/8Kの最先端の映像技術、その映像のインターネットへの再送信、自動運転技術を柱とした高度モビリティ社会など我々の社会生活にも大きな変革が起こるものと予想されます。 このようなテクノロジーの進歩は、今後の少子高齢化、過疎化社会など日本が直面する問題を解決する手段になると考えられると共に、新たなワイヤレス関連市場(モビリティ、ヘルスケアを含む医療、防災、教育、コミュニティ、産業など)の拡大にも繋がると期待されます。 以上のような背景から、今年の基調コンセプトは「IoT社会の未来を築くマイクロ波テクノロジー」とし、人工知能、ブロックチェーンなどの異分野の技術や、農業、漁業、製造業でのIoT技術、自動運転関連技術、医療応用など、新たなマイクロ波技術の可能性を議論するための特別セッションを設けました。

   ワークショップでは、開会式における2件の基調講演と、5つの基礎講座、5つの超入門講座と、5つの特別セッションおよび19のセッションを企画いたしました。
   基調講演では、先ず『電波行政の最新動向について』と題して、総務省総合通信基盤局電波部電波政策課 課長 布施田英生氏にご講演いただきます。続いて、最近、その実用化の気運が高まりを見せているマイクロ波送電に関して、日本と世界の研究開発と実用化、ならびに新しい応用について、『マイクロ波送電の現在と未来』という題目で、京都大学教授 篠原真毅氏にご講演いただきます。
   セッションでは、5G、無線電力伝送、自動車関連分野への無線応用、Society 5.0関連技術など注目の話題に焦点を当て、これらに関する最新のマイクロ波技術動向とアプリケーションを紹介します。若手技術者からマイクロ波技術を専門としない初学者にいたる幅広い層を対象に、マイクロ波技術の基礎から応用までを解説する基礎講座/超入門講座を今年も行います。
   マイクロウェーブ展では、国内外500社に迫る企業と約30の大学・高専等研究室の出展が予定されており、新製品・新技術・研究成果などを一堂にご覧いただけます。 出展企業の最新技術・製品を紹介する出展企業セミナーも例年通り開催いたします。また、ワークショップセッションでも取り上げている5G総合実証試験と無線電力伝送に関する特別企画展示も予定しています。 マイクロ波システム技術を紹介する「MWカフェ」はセンシング技術/サイバー空間との情報通信技術をテーマに開催予定です。 さらに学生が展示ブースを巡って得られた技術、情報を使い、新たなシステム/アプリケーション/ビジネスモデルのアイデア創出を競い合う「アイデアソン」を今年も実施いたします。

   最後に、今年もMWE 2019が開催できますことは、多数の皆様のご支援、ご愛顧の賜と厚く御礼申し上げます。 MWE 2019がマイクロ波関連分野の更なる発展の一助となりますことを心から願いつつ、皆様のご参加をお待ちいたしております。

MWE 2019 実行委員会
委員長 河合 正 (兵庫県立大学)

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