システム/特別展示コーナー

『マイクロウェーブ展2002』では「システム/特別展示コーナー」を設け、イベントホールにおけるマイクロ波技術に関するデバイス・コンポーネント及び計測機器等の展示では網羅できない、マイクロ波システムに関する展示、また新しいマイクロ波技術の応用に関する展示を行う。

マイクロ波技術を用いたシステムの動向は、デバイス・コンポーネント及び計測機器の開発に携わる技術者にとって、今後のニーズの発掘、研究・開発の方向性の把握等に大いに参考になるものと思われる。システムからの要求が益々高度になっている現在、その重要性は益々大きくなっている。

このような背景を鑑み、『マイクロウェーブ展2002 システム/特別展示コーナー』では、AIAA衛星通信フォーラム(AIAA-JFSC)、独立行政法人通信総合研究所、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)適応コミュニケーション研究所、および文部省核融合科学研究所と岐阜県の協同開発による展示を計画し、衛星通信システム、マイクロ波・ミリ波の新しい通信システム、さらにマイクロ波の新たな材料分野への応用等幅広い分野の出展を計画し、参加者の幅広い要求に応える場を提供してゆく。

A. システム展示
1) AIAA衛星通信フォーラム(AIAA-JFSC)
 ・AIAA衛星通信フォ-ラム(AIAA-JFSC)による衛星通信を中心とした宇宙開発関連技術のシステム展示
 ・技術試験衛星VIII型、デ-タ中継技術衛星、マイクロ波放射計、H-IIAロケット関連の展示
 ・可搬型地球局用折りたたみアンテナ、準天頂衛星模型、成層圏実験用中継器ポッド、AUJ方式光アンテナの展示

2) 独立行政法人 通信総合研究所
 ・ミリ波帯を用いた近距離アドホック高速伝送通信システムの展示
 ・ミリ波帯を用いた広帯域ミリ波無線アクセスシステムの展示
 ・集合住宅用テレビ映像伝送システムの展示

3) 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)適応コミュニケーション研究所
 ・エスパアンテナを用いた方向探知システムならびに自動追尾自走カートの動態展示


B. 特別展示
1) 文部省核融合科学研究所と岐阜県の協同開発
 ・2.45GHz高温加熱・焼結技術の展示。ファインセラミックスから粉末冶金まで、ニアネット・迅速焼成工業炉の実用化に道を開いた。ブースでは、5kWの焼成炉と1kWの小型炉を展示する。実演は1kW機を使って行う。また、陶磁器からアルミナ、金属まで、各種マイクロ波焼成のサンプルを展示する予定。